《サンスターのペンギンについて》
私と歯磨きとは全く無関係ですが、せっかくなので、少々説明しましょう。
戦後間もない、人々が歯を磨くこともままならない時代にサンスターは創業しました。社名は「太陽(Sun)」と「星(star)」の合成語です。人の暮らしにかけがえのない存在になりたいという想いに加えて、太陽におはようといいながら歯を磨き、星におやすみといいながら歯を磨こう、という意味もこめられています。
サンスターのトレードマークである「ペンギン」キャラの誕生は昭和23年にさかのぼります。かれこれ50歳。南極に住むアデリーペンギンをモデルに、ペンギンの持つ青く澄みきった空と真っ白い氷山という“清潔”なイメージを表わすものです。また、当時のテレビはもちろんモノクロです。ジャイアントパンダが知られていない時代にモノクロに映える動物といえばペンギンだったのです。そのうえ戦後まもない当時は動物園も復興しきっておらず、ペンギンは子供たちにとって見たこともない珍しい存在だったのです。
25年にはパッケージのキャラクターとして一般に登場。この頃のペンギンはちょっと写実の入った、生き生きとした感じのものでした。
以来、このペンギンキャラはサンスターが提供するテレビ番組「ペンギンタイム」(昭和26年の民間放送開始時期の番組。新日本放送[現MBS])や道頓堀のネオンなど、多面にわたって大活躍します。サンスターの社報(PR誌的なもの)も「ペンギン」という誌名だったのです。
40年に一般公募により名前が決まりました。「ペンちゃん」です。ヒネリもなんにもあったもんじゃないですね。直球ド真ん中です。40年代半ばに一度姿を消すのですが、47年には「ニューグリーンサンスター」のパッケージに再登場します。
昭和57年には「こどもプチペンギン」や「アクアジュニアペンギン」も登場、このペンギンたちはもうちょっと子供向けにかわいげに図案化されてます。で、時は流れ、ペンちゃんもそろそろお役御免かなー、と思ってましたが、あにはからんや、現在でも「薬用メディカつぶつぶ塩」にはペンちゃんがいるではないですか。ディズニーに押されぎみだけど、がんばれペンちゃん。